頭金・住宅ローン・家計戦略をどう立てるか?
はじめに|夢だった“マイホーム”は、現実とのにらめっこだった
正直、家を買うなんて、もっと先の話だと思ってました。
「いつか庭付きの一戸建てを…」なんて、漠然と憧れだけはあったけど、
仕事も子育ても忙しい日々のなかで、具体的な計画なんて全然立てられていなかった。
でもある日の夜、リビングで何気なく見た物件情報に妻がつぶやいた。
「このくらいの家、いつか住みたいね…子どもが小学生のうちに引っ越せたらいいな」
そのとき、心に火がついた。
「“いつか”って言ってるうちは、一生その日こないぞ」と。
そこから僕たちは本気で、“4年後に家を買う”という目標に向けて動き出した。
Step1|まず決めたのは「時期」と「予算」
目標を夢で終わらせないために、まずは現実を直視した。
- 購入時期:4年後(子どもが小学校中学年になる前)
- 予算:土地付き戸建て 4,000万円
- 頭金:20%=800万円
- 諸費用・家具家電:200万円
▶︎合計1,000万円の現金が必要
正直、最初は頭がクラクラした。
「うちの収入でそんなに貯められるのか?」
でも、逆に言えばここからの4年で積み上げられなければ、一生“買える家”しか選べない。
“買いたい家”を選ぶには、準備が必要だと痛感した。
Step2|月々いくら“家用”に貯めるかを逆算したら震えた
計算はシンプル。
1,000万円 ÷ 48ヶ月(4年)=月20.8万円の貯金が必要。
……いや、ムリやん。って思った。
でも、ここで諦めたらいつまでも“夢止まり”だ。
だから冷静にこう分けた:
- 月5万円:家計から捻出して自動積立
- 月5万円:ボーナスから“強制貯金”
- 残りは:節約×副収入(資格・副業・不用品売却)
さらに、毎月「未来口座」に先取りで貯金し、
Googleスプレッドシートで“住宅用貯金”が可視化できるようにした。
我が家では、毎月の家計確認のときに、進捗ゲージも更新。
ゲーム感覚で「あと何%!」と励まし合っている。
Step3|住宅ローン、ちゃんと怖がれ
家を買うとき、多くの人が最初に見るのは「借りられる額」。
でも大事なのは「返せる額」だ。
僕たちが重視したのはこの3つ:
- 返済比率は手取りの25%以内
- 変動金利と固定金利の違いを比較した上で、シミュレーションを何通りも
- 子どもの教育費がピークになる時期とローン残高のバランス
「団信があるから安心」「住宅ローン控除で得する」
——そんな言葉だけで突っ走ったら絶対後悔すると思った。
むしろ、“最悪のケース”でも家計が崩れないラインを見極める。
それが、家族を守るための責任だと考えた。
Step4|“家を買ったあと”を想像できるかがカギだった
家を買うのがゴールだと思っていたけど、それはスタートだった。
- 固定資産税、火災保険、修繕費…見えない支出が山ほどある
- 住む地域によって、PTA・自治会・通勤時間まで変わる
- 何より、家を買うと逃げ場がない(簡単には引っ越せない)
それでもやっぱり、**「自分たちの家をつくっていく」**というのは、
賃貸では得られないワクワクがある。
庭でバーベキュー、子どもが壁に落書きしても笑って許せる余裕、
そんな“未来の情景”を、僕たちは選びにいくことにした。
おわりに|家を買うって、人生をデザインすることだった
この4年間で貯められるお金が、
「どんな人生を送れるか」を決めていく——そう思ってる。
目の前の節約や貯金も大事だけど、
“何のためにやるか”を家族で共有できたことが、何より大きかった。
マイホームを持つって、夢とかステータスの話じゃない。
人生の戦略だ。
▶︎次回予告
「いよいよ家探し!」と思っても、すぐには動けません。
次回は、家探しを始める前にやっておいてよかったこと3選をお届けします。
エリア選び、理想と現実のすり合わせ、家族の優先順位整理——
これをやるかやらないかで、満足度が大きく変わります。
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