理想の転職のはずが、現実は真逆だった

共感ストーリー

——働き方を再定義するまでの話


1. 転職した“はず”だった

家族との時間をもっと大切にしたくて、リクルートを退職した。
そんな中で出会ったのが、成長真っ只中のある企業だった。

面接で話した社長の熱意に心を打たれた。
そして、未経験ながら施工管理という新しい職種に挑戦できるチャンスがあると知り、決断した。

年収はほぼ変わらず、家からの距離もグッと近くなる。
「きっと今よりも家族とのバランスが取れるだろう」
——そんな見通しで、新しい一歩を踏み出した。


2. 現実は想像以上にハードだった

ところが、待っていたのは“最上級”の業務量だった。
最大で朝4時半に出勤し、夜中の4時に帰宅するような日々も経験した。

現場での管理に加えて、設計や調整業務まで幅広く求められた。
車通勤だったため終電を気にする必要もなく、どれだけでも働けた。
むしろ「家族のために稼ぐんだ」と、自分に言い聞かせて残業に励んでいた。


3. 一心不乱に働いた日々

「この会社はまだ伸びる」
そう確信していた。だからこそ、誰よりも早く動き、遅くまで働いた。
組織が発展途上だった分、裁量も大きく、結果を出せば地位も築ける——そんな環境だった。

僕は家族を裕福にしたいという一心で、すべてを仕事に注いだ。
寝る時間も、趣味も、友人との時間も削って、「働く」ことに全振りした。


4. 働き方の再定義へ

転機は、待っていたわけじゃない。
自分の手で、働き方を変えていった。

発展途上の組織だからこそ、改善の余地は山ほどあった。
現場の流れ、設計との連携、書類作成の手順——
ひとつずつ見直し、仕組み化し、効率化に取り組んだ。

その結果、夜遅くまでの残業や土日稼働が徐々に減っていった。
「変えられるんだ」と実感したのは、自分自身が行動したからこそだった。

こうして少しずつ生まれた“ゆとりの時間”で、僕はかねてから興味のあった副業や趣味に取り組み始めた。
誰かが与えてくれるのを待つのではなく、「自分で働き方を設計する」。
それが、次のステップへの確かな一歩になった。


▶︎次回予告

「年収を維持したまま、自由度を上げたい」
がむしゃらに働いた日々から一転、僕が副業やスキルアップに時間を使い始めた理由とは?
次回は、“お金と時間のバランス”に向き合い始めた話を書きます。

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