■ 導入:「なんで働いてるの?」の破壊力
その日、夕飯のカレーを食べながら、うちの子がふいに聞いた。
「パパ、なんで働いてるの?」
不意打ちすぎて、箸が止まった。
頭の中では“生活のため”“将来のため”って言葉が浮かんだけど、
それをそのまま返すのは、なんか違う気がした。
だから一度は「ん〜なんでだろうね」と笑ってごまかしたけど、
その夜、ずっとモヤモヤが残った。
「本当は、自分は何のために働いているんだろう?」
■ 1. お金のためだけじゃ、もう動けない
確かに生活費はいる。
家賃、保育園、光熱費、将来の学費…。
全部、誰かが働かなきゃ払えない。
でも、それだけなら…ここまで頑張れない。
雨の日も風の日も、疲れ果ててるのに現場に出るのは、
**「お金以上に守りたいものがあるから」**だ。
■ 2. やりがいのため、だけでもない
仕事にはやりがいもある。
誰かに「ありがとう」と言われること、
自分の判断が現場を前に進めること。
やっててよかったと思える瞬間もある。
でも、全部がうまくいく日なんて、ほとんどない。
プレッシャー、責任、トラブルの連続。
それでも続けてるのは、**「家族がいるから」**に尽きる。
■ 3. 「家族のため」って言葉に甘えたくない
「家族のために働いてる」って言葉、よく聞く。
でもそれを免罪符にして、家庭をおろそかにしたくない。
– 子どもが寝たあとに帰ってくる毎日
– 妻との会話がすれ違う週末
– 疲れた顔で遊びに付き合えない父親
それで「家族のため」って言えるのか?
本当に大切なのは、時間も気持ちも“ちゃんと向き合う”ことなんじゃないか。
■ 4. 僕が働く理由=「誰かのために動ける自分」でいること
結局、僕が働くのは、**「誰かのために動ける人間でいたいから」**だ。
– 子どもに「背中」で伝えたい
– パートナーに「大丈夫」と言いたい
– 自分自身が、胸を張って生きていたい
「大変だけど、自分の選んだ道をちゃんと歩けてる」
そう思えることが、なによりの自信になる。
■ 子どもへの答え(全力版)
「パパはね、君たちが安心して毎日を楽しめるように働いてるんだよ」
「それがパパの“今の戦い方”なんだ」
「辛い日もあるけど、大切な人の笑顔があるから頑張れる。それってすごいことだろ?」
■ おわりに:「働く理由」は、毎日更新される
たった一言で、人生を見直すことってある。
「なんで働いてるの?」は、僕にとっての原点回帰だった。
きっと明日も迷うし、疲れるし、泣きたくなる日もある。
でもそれでも、僕は働く。
守りたいものがある。
だから今日も、立ち上がる。
▶︎次回予告(更新版)
「正解がないからこそ、向き合う価値がある。僕が悩みながら続けている“部下マネジメント”の話」
うまくいかない日もある。伝わらないこともある。
でも、それでも人を育てる仕事から逃げたくない。
現場で奮闘する一人のマネージャーとして、僕のリアルを綴ります。
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