「仮想通貨バブル」は終わったのか?
2017年のビットコイン急騰や、2021年のDeFiブーム。
多くの人が「仮想通貨は一攫千金のチャンス」と注目しました。
でもその後の暴落や詐欺事件で「もう終わったんじゃないか」と感じる人も多いのではないでしょうか。
実際には、仮想通貨は姿を変えながら、次のステージに進んでいます。
短期的な値動きに翻弄されるフェーズから、「インフラとして社会に溶け込むフェーズ」へ。
今後の仮想通貨を考える3つの視点
1. ステーブルコインの拡大
価格が激しく上下するビットコインに対し、「1コイン=1ドル」など安定した価値を持つステーブルコインは、今後さらに広がると考えられます。
海外送金や国際取引で使いやすく、実際にアメリカやアジアでは急成長中。
先日話題にしたSBIとRippleの「RLUSD」もその流れの一部です。
2. 中央銀行デジタル通貨(CBDC)の登場
各国が「デジタル円」「デジタルドル」といった形で、仮想通貨技術を使った中央銀行発行のデジタル通貨を検討しています。
これは仮想通貨にとって脅威である一方、法的に認められるきっかけにもなるでしょう。
3. 実需の拡大
これまでは投機対象としての側面が強かった仮想通貨ですが、これからは
- ゲームやメタバース内の決済
- NFTやデジタルアートの売買
- 海外労働者の家族送金
といった「生活の中で実際に使われる」領域にシフトしていきます。
課題もある
もちろん課題も山積みです。
- 価格変動リスク:一夜で大きく動く不安定さ
- 規制:国ごとにルールがバラバラで分かりにくい
- セキュリティ:ハッキングや詐欺が後を絶たない
これらをどう解決するかで、仮想通貨の未来は大きく変わります。
個人としてどう向き合うか?
僕たちにできるのは「仮想通貨=ギャンブル」と決めつけるのではなく、
- 自分の生活にどう役立つか?
- リスクを取るならどの範囲までか?
を見極めること。
少額から触れてみるのもいいし、送金や海外取引で試してみるのもアリ。
「投資」だけでなく「技術」としての側面を知っておくことが大切だと思います。
まとめ
- 仮想通貨はバブルではなく「社会に溶け込む段階」へ
- ステーブルコイン、CBDC、実需拡大がカギ
- 課題は規制・セキュリティ・価格変動
- 個人は「投機」ではなく「未来のインフラ」としてどう向き合うかが重要
仮想通貨の今後は、“お金の未来”そのものを映す鏡。
僕らはその変化を、生活者として、時に投資家として、しっかり見ていく必要があります。
次回予告
「最低賃金の大幅引き上げと30代の働き方への影響」 について書きます。
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